
徳間文庫、429頁。
奈良の法隆寺をはじめ、全国各地に建立されている五重塔が、激しい地震にも倒壊することなく長年にわたり現存するのは何故か。
それらには、「心柱」と呼ばれる巨大な柱が塔の中心を貫くように設置されている。
塔本体と接続はされているが、荷重は分担していないのに何故必要なのか。
また、この心柱に似た構造はスカイツリーにも取り入れられているという。
本書は、これらの謎の解明に挑んだ意欲作である。
物語は、現代の宮大工に加え、その昔、百済から遠来した宮大工や所蔵品を脅かすネズミに目を光らす猫の存在まで多岐にわたる。